“Ärtsoppa”とは…
“Ärtsoppa”とは”黄色いえんどう豆”を使ったスウェーデンの伝統的な豆のスープである。料理名はシンプルでÄrt=豆、Soppa=スープである。
実はスウェーデンでは”木曜日に豆のスープを食べる”という伝統がある。その起源には諸説あり、有名なものはスウェーデンがカトリック優勢だった時代の話。カトリックには断食の習慣があり、当時のスウェーデン国民たちはその前日に豆のスープと甘いパンケーキを食べてお腹を満たし、断食を乗り切ったという話である。
***スウェーデンで”豆のスープ(Ärtsoppa)”というと、デザートとして食べられるスウェーデン風パンケーキ(Pannkakor)が必ずと言っていいほどセットとして語られる***
また、16世紀に廃位され投獄されたスウェーデン君主エリック14世には毒殺説があり、その最期の食事が”木曜日”で”豆のスープ”だったという話もある。スウェーデン国民はその王の死を偲んで木曜日に豆のスープを食べるようになったという話である。
現在では、誰もが必ずしも木曜日に豆のスープを食べるというわけではないが、今でも広く根付いた文化であり、多くのレストランのメニューで見つけることができる。
ちなみに、このスープの一番の特徴はその”黄色い”見た目である。えんどう豆といえば一般には緑色の印象があるが、スウェーデンでは伝統的に”黄色のえんどう豆”が使われる。実は隣国のフィンランドにも豆のスープについての同様の伝統があるのだが、そちらの豆のスープ(Hernekeitto)は緑色のスープである。
では、スウェーデンの伝統的豆のスープ Ärtsoppaの本格レシピを紹介しよう。
“Ärtsoppa”の本格レシピ
*本レシピは公開から一定期間経過したため有料化しています。