“Khao Phat Goong(Fried rice with Prawns)”タイ風海老炒飯
“khao phat(ข้าวผัด)”とはタイ語で”炒めた飯”を意味する。”khao”が”ご飯”、”phat”が”炒める”、そして”Goong”が”海老”である。
炒飯というと中華料理という印象があるだろうが、実は炒飯というのは中国固有の料理ではない。タイもまた炒飯文化が盛んな国であり、具材は多種多様で、今回紹介する海老の他にも鶏肉や豚肉などさまざまな具材を使った炒飯が存在する。
タイの炒飯の特徴として、多くの場合 炒飯にはスライスされた胡瓜と葱(葉玉ねぎ?)、そしてライムが添えられており、かつ唐辛子入りのナンプラーが付いてくる。
現地のやり方に倣えば、葉玉ねぎはまず手でちぎってまぶし、個々の好みでナンプラーをかけながら食べる。タイの炒飯は少し濃い味付けであるので胡瓜は良い口休めとなる。
↑これはタイのレストランで注文した豚肉の炒飯。
ちなみに、タイにおけるテーブルマナーでは、基本的にはナイフは使わない。使うのはスプーンとフォークだけで、さらにフォークを口に運ぶことはしない。基本的に口に入れるのはスプーンだけである。
魚介やお肉など大きめの塊を食べる際は、基本的にはスプーンで切って食べる(洋食で言うフィッシュスプーンの役割)ことになる。
では”Khao Phat Goong”の本格レシピを紹介しよう。
“Khao Phat Goong”の本格レシピ
Khao Phat Goong:タイ風海老炒飯
海老を使ったタイ風の炒飯。
Ingredients
- 5 尾 海老
- 1 杯分(茶碗) 白米
- 1/2 個 玉ねぎ
- 2 片 ニンニク
- 適量 生姜 *ニンニクと同量程度
- 2 個 卵
- 適量 油
調味料
- 1 大さじ 薄口醤油
- 1/2 大さじ オイスターソース
- 2 小さじ ナンプラー
- 適量 塩
付け合わせ
- 適量 ナンプラー
- 適量 赤唐辛子
- 1/3 本 きゅうり
- 1 本 葱
- 適量 パクチー
Instructions
食材の下処理
- にんにく、生姜はみじん切り、玉ねぎはスライスにする。
- 海老は殻をむいて背わたを取る。その後、水洗いして汚れを落とし、塩水に浸けておく。
- ネギは根を落としておく。ライムはスライスにする。
- 胡瓜は皮を剥いてスライスにする。タイでは飾り剥き、あるいは丸剥きにされることが多いが、家庭で食べる分には皮を剥く必要もない。
本調理
- 鉄鍋に多めの油を注ぎ しっかりと油をなじませた上で、塩ひとつまみと共に玉ねぎを甘味が出るまでじっくりと揚げ炒める。
- みじん切りにしたにんにくと生姜を加えて、さらに炒めて香り出しをする。
- 玉ねぎ、ニンニク、生姜は油で焦げない程度にしっかりと炒め、馴染ませる。
- 海老を加えて、塩ひとつまみを散らして さっと炒める。
- 海老に8割型 火が通れば薄口醤油とオイスターソースと注ぐ。
- フライパンを煽るようにふり炒め、薄口醤油とオイスターソースが海老に満遍なく絡める。
- しっかりと箸で溶いた卵を回し入れ、お玉で軽くかき混ぜる。
- 卵が半熟になるくらいの頃合いで、白ごはんを加える。お玉を使って米を潰さないように気をつけながら手早くほぐしていく。
- フライパンをリズミカルに振る。手早く、但し しっかりと煽り炒めて、具材、味付けが偏りなく仕上がるようにする。
- 皿に炒飯を盛り付け、胡瓜、ライム、葱、パクチーを添える。小皿にナンプラーを注ぎ、ちぎった唐辛子を入れる。
Notes
タイのオイスタソースには元々ナンプラーが入っている。日本で市販されているオイスターソースを使う場合はナンプラーを合わせて使うとよい。