Pasta con le sardeとは
Bucatini con le sarde (パスタ コン サルデ)。シチリアの伝統的なパスタの一種である。
“Pasta con le sarde”という名は、”sarde”というのがイタリア語でマイワシ(sardaの複数形)であり、つまりは”鰯のパスタ”という意味である。
パスタにはBuccatini(ブカティーニ)と呼ばれる穴の空いたロングタイプのものがよく使われる。元々はショートパスタを使ってオーブン焼きにする食べ方が多かったのだそうだが、現在はブカティーニを使うことが一般的。ちなみにブカティーニといえば、アマトリチャーナにも使われるパスタですある。
鰯の他にこのパスタに欠かすことのできない食材が、フィノッキオ(finocchio)と呼ばれるイタリア野菜である。
フィノッキオ(finocchio)とは
さて、ではフィノッキオとはなんなのか…。日本でも最近 徐々に手に入るようになり始めた西洋野菜で、おそらく 多くの人にはまだあまり聞き馴染みのない名前だと思われるが、実は意外にも身近な食材なのである。
フィノッキオとはこの野菜のイタリア語呼びで、日本語、英語ではそれぞれ”ういきょう”、”フェンネル”と呼ばれる。フェンネルという名前は聞き馴染みある人も多いだろう。
一般にスパイスとして流通しているフェンネルは種の部分だが、葉も同様に強い香りを持ち、魚料理に合わせるハーブとして使われる。特にフローレンス種と呼ばれる株元が肥大化する種類のものは、茎部も食用として利用される。ちなみにフィノッキオには雌雄株があり、雄株、雌株はそれぞれ生食、加熱調理に向いていると言われる。
バリエーション
Pasta con le sarde にも作り方にいくつかの流儀が存在する。実はこの料理にはオーブンで焼くバージョンもあり、オーブンで焼くか否かが一つの争点となる。もう一つの争点としてはトマトを入れるかどうかも別れるところである。
トマトを入れない場合は、サフランで色付けされることが多い。トマトは入れすぎるとトマトのパスタになってしまうので、あくまでフィノッキオの香りや鰯の旨みを殺さない程度に、トマトは隠し味で入れる程度にするとよい。
ちなみに、レーズンと松の実を入れるのもこのパスタの特徴であり、レーズンは酸味と甘みが全体に深みを、松の実は香ばしさを加えてくれる。
それでは”Pasta con le sarde”の本格レシピをご紹介する。
“Pasta con le sarde”の本格レシピ
*本レシピは公開から一定期間経過しているので有料化しています。