“口水雞”とは…
口水雞(Kou shui ji)。
中国名”口水鶏”。こう書くと、やや聞きなれない料理名かもしれないが、実は最近日本でも人気が高まっている”ある料理”のことである。
“口水”とはその漢字からも想像がつくように”よだれ”という意味であり、つまり口水鶏とは日本でいう”よだれ鶏”のことである。
口水鶏は茹で上げた鶏肉にラー油を使ったタレをかけた四川料理の代表的な小菜の一つ。四川料理定番の食材であるナッツやパクチーも使われる。
パクチーといえば、日本ではタイ料理の食材として認識されている場合が多いが、中国でも非常に馴染み深い食材で香菜(シャンツァイ)と呼ばれて親しまれており、この”口水鶏”においても香りの決め手となっている。
*ちなみに、パクチーを苦手にしている人が結構いるらしいが、実は日本人にも馴染みある食材で、カレーに使われるスパイスのひとつであるコリアンダーの葉茎部である。
ちなみに、料理名の由来は諸説あるが、一説にはその美味しさは”よだれが出るほど”であるということらしい。
正直、ネーミングセンスは良いとは思えないが、味は確か。では口水雞の本格的なレシピを紹介しよう。
“口水鶏(よだれ鶏)”の本格レシピ
口水雞:よだれ鶏
茹でどりにラー油ベースのタレをかけた四川料理の代表的料理の一つ。辛味と酸味が口ザッパりとする冷菜。
Ingredients
- 1 枚 鳥もも肉 骨無し
- 1 本 葱の緑の部分
- 5 枚 生姜 スライス
- 適量 料理酒
ラー油たれ
- 2 大さじ ラー油
- 1 大さじ 醤油
- 1 大さじ 酢
- 1 大さじ 砂糖
- 1 大さじ 炒りごま
- 1 小さじ 五香粉
飾り付け
- 適量 パクチー
- 適量 ピーナッツ
Instructions
下準備
- まず鶏胸肉の調理から。鍋にたっぷりの水と少量の塩をいれ、お湯を沸かす。沸騰したら鶏胸肉を入れ、すぐに蓋をして火を止める。そのまま30~40分放置して余熱で火を通す。
- 香辛料などの香りを移した油を粉唐辛子に注ぎラー油を作る。作り方の詳細は別記事にて>>本格ラー油の作り方。
- ナッツはビニール袋などに入れて砕いておく。
- パクチーは手でちぎると香りがよく出る。
タレ作り
- 容器に砂糖を入れ、中華醤油、穀物酢を加えてよく混ぜ溶かす。
- ラー油、花椒、五香粉を加え、しっかりと混ぜる。
仕上げ
- 冷めた鶏肉を削ぎ切りにして皿に盛りつける。
- タレを回しかけ、胡麻、パクチー、ピーナッツを散らして完成。