Pasta alla zozzona : パスタ・アッラ・ゾッツォーナ “汚いパスタ” 本格レシピ

Pasta alla zozzonaとは…

Pasta alla zozzonaとは、ローマの郷土パスタの一つである。このパスタの精神はローマを代表する3種類のパスタ”Carbonara”、”Amatriciane”、そして”Cacio e pepe”を組み合わせたような卵黄とチーズによるクリーミーさ、トマトのみずみずしい香り、そしてソーセージ(サルシッチャ)の肉々しさと脂っこさとが相まった暴力的な魅力を持つパスタである。

ただローマのパスタと言ってもローマ郊外の発祥であり、加えてフルスケッタ(トラアットリアよりもカジュアルな料理屋)などで供されるようなやや非公式(?)な料理ということで、ローマ出身者にもこの料理を知らない人は少なくないのだという。

伝統とルールを守ることで有名なイタリア料理の中で珍しく受け入れられている やや異色とも言えるこのパスタ。言ってしまえば美味しいけどちょっと正道からは外れた少し”めちゃくちゃ”な料理というところだろうか。

さらにシンプルで素材本来の美味しさを引き出す料理の多いイタリア料理(中でもローマ料理は新鮮さと季節の旬に重きを置き、そしてそれらの食材をシンプルに調理することが特徴とされる)の中では、やや高カロリー、高脂質でこってり重たいジャンキーな印象を与えるパスタである(*個人の感想です)。

そういったあたりのニュアンスが込められているのか、このパスタの名は”zozzona”というとんでもない言葉を冠している。

汚いパスタ??

さて、では”zozzona”というのはどう言った意味もつ言葉であろうか。実は”zozzo”というのはローマ界隈の方言で”dirty(汚い)”を意味する言葉だという。つまり、Pasta alla zozzonaとは“dirty pasta”、直訳すると”汚いパスタ”となる。

食べ物につけるには いささか不似合いな名前なのだが、これは決して否定的な意味合いというわけではない。イタリア語ネイティブでもない私としては、その本来のニュアンスを理解できている自信はないのだが….

おそらくは 日本語でいう”クソヤバい”(個人的には使ったことはないが…)に近いものではないかと思う。”クソヤバい”という言葉にしても本来的には”クソ”も”ヤバい”も否定的意味合いを持ち、かつ少々下品な言葉であるが、良いことを表現するために、逆にこの言葉を使ってその度外具合を表現する人もいる。”zozzona”にはそういう意味合いもあるのではないかと想像している。

そして上述の通りこのパスタはローマ料理の精神、いわゆる”正統”からは外れたパスタではあるので、もしかするとイタリア人の”正統と伝統を重んじる”気質からすると真っ直ぐ素直に賞賛するのは複雑な心境があるのだろう。それも”zozzona”の名の一つの要因なのかもしれない。

とはいえ、このパスタは間違いなくイタリア人に認められ、市民権を持っている料理である。その証拠に、使用される食材や作り方、つまりそのリチェッタは多少のバリエーションこそあるものの、ある程度”お決まり”が存在する。

それでは、Pasta alla zozzonaの本格的な作り方を紹介しよう。

Pasta alla zozzonaの本格レシピ

Pasta alla zozzonaに使用される典型的な食材は、

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