Fiskgratängとは…
今回はスウェーデンの伝統的な魚介を使ったオーブン料理を紹介しよう。料理の名前は”Fiskgratäng”。スウェーデン語でFiskは魚、そしてgratängはいわゆるフレンチの調理法のグラタン(オーブンなどで表面を軽く焦がすように焼く)という意味。つまり”Fiskgratäng”は魚介のグラタン料理。スウェーデン風シーフードグラタンである。
ちなみに日本でグラタンというと、マカロニの上にたっぷりのベシャメルソースがかかったものをオーブンで焼いた料理というのが一般的な認識だが、本来は上記手法を用いた料理は全てグラタンと呼ばれる。ちなみに、この”Fiskgratäng”にはマカロニは入っていないし、厳密にはベシャメルソースも使わない。
ちなみにスウェーデンの魚介(?)のグラタンというと、日本ではアンチョビとじゃがいもを使った”ヤンソンの誘惑”が有名だが、そちらとはまた一味変わった料理となる。
>>Janssons frestelse(ヤンソンの誘惑):スウェーデン伝統のじゃがいもとアンチョビのグラタンのレシピはこちら
さて、ではFiskgratängとはどのような料理なのかというと、じゃがいもを愛するスウェーデン人は多くの場合、この料理にもじゃがいもをふんだんに使う。どのように使うかはレシピで詳しく説明するとして、その他に使われるのはもちろんメインのシーフード。もちろん好みによってどの食材を使うかはある程度幅はあるが、スウェーデンで手に入る魚介といえばサーモンにタラ、そして忘れてはいけないエビである。ちなみに、スウェーデン人の大好物であるザリガニを使っても一味違う美味しいFiskgratängに仕上がる。
そして、味の決め手となる生クリームのソースには北欧といえばのハーブ”ディル dill”をしっかりと効かせる。これが魚介から出る出汁と合わさり、じゃがいもと絡まり、まあ絶品なのである。
それではFiskgratängの本格的な作り方を紹介しよう。
Fiskgratängの本格レシピ
*本レシピは公開から一定期間経過したため有料化しています。