【スウェーデン料理】Köttbullar :スウェーデン・ミートボール の本格レシピ

Köttbullar(ショットブラール)とは??

日本で最も有名なスウェーデン料理といえば、まず間違いなくスウェーデンのミートボール”Köttbullar”であろう。”Köttbullar”はスウェーデンの国民食とも言えるもので、どの家庭でも愛される代表的な家庭料理である。スウェーデン人にスウェーデン料理といえば何か?と聞いた際にも十中八九1番目か2番目に名前が挙げられる。

簡単に料理の概要を説明すると、一口大のミートボールをクリームソースで調理したもので、付け合わせの定番としてマッシュ/ボイルポテトとリンゴンベリージャムなどが添えられる。

この料理の起源は18世紀に遡り、当時のスウェーデン王カール12世がトルコ(当時オスマン帝国)から持ち込んだといわれているのだが…、この辺りの歴史は国の機関や大学が研究しているというのもなかなか面白い点である。スウェーデンという国の国色なのか、それともそれほどに広く深く愛される料理だということか…。

ちなみに、このKöttbullarは代表的な家庭料理であるのだが、実はスウェーデン家庭では”Köttbullar”を自分で作らないことも珍しくはなく、スーパーマーケットでもチルド、冷凍、缶詰、レトルトなどさまざまな形態のものを手に入れることができる。スウェーデン発の人気家具店IKEAでも販売されており、その世界展開とともにこの料理も世界で広く認知度を上げたようである。

では、そんなスウェーデンの代表料理Köttbullarの本格レシピを紹介しよう。

Köttbullarの本格レシピ

Köttbullar スウェーデン・ミートボール

スウェーデンの国民食とも言えるミートボール。クリームソース、マッシュ/ボイルドポテト、リンゴンベリージャムと食べるのが定番。
Prep Time 15 minutes
Cook Time 30 minutes
Course Main Course
Cuisine Scandinavian
Servings 4

Ingredients
  

ミートボール

  • 500 g 牛肉ミンチ
  • 2 欠片 にんにく
  • 1 玉ねぎ(中)
  • 2 パン パン粉で代用可能
  • 2 大さじ オールスパイス
  • 1 大さじ ナツメグ
  • 1/2 大さじ

ソース

  • 1 カップ 生クリーム
  • 1 大さじ マスタード ディジョンの方が良い
  • 1 大さじ 小麦粉
  • 15 g バター
  • 1 大さじ リーペリン・ソース ウスターソースでも可

リンゴンベリージャム

  • 200 g リンゴンベリー 日本では手に入りにくい
  • 80 g 砂糖
  • 1 大さじ レモン汁

付け合わせ

  • 8 じゃがいも(中)
  • 10 g バター

その他(調理用)

  • 20 g バター
  • 適量 パセリ

Instructions
 

下拵え1:ミートボール作り

  • 玉ねぎとにんにくはみじん切りにして、フライパンで透き通るまで炒めておく。
  • パンは水に浸して柔らかくし、水分をしっかり絞ってから粗くちぎっておく。
  • ひき肉をボウルなどに入れ、塩大さじ1/2を加えて粘りが出るまでしっかりと捏ねる。体温でひき肉が温まらないように手早く。
  • 炒めた玉ねぎとにんにく、及びパン(あるいはパン粉)を加えて満遍なく馴染むまで混ぜ込む。その後、オールスパイスとナツメグを加えてさらに混ぜてタネは完成。
  • 肉ダネを右手に取り、左掌に叩きつける。これを何回か繰り返して空気を抜いた後、半径1.5cmほどの球状に丸めていく。

下拵え2:リンゴンベリージャム作り

  • ボウルなど適当な容器にリンゴンベリーとリンゴンベリーの重量の40%ほどの砂糖を加える。砂糖を溶かすようにしてレモン汁を注ぎ、さっくりと混ぜる。
  • リンゴンベリーから水気が出てきたら、果実を潰す感覚でさらにしっかりと混ぜ合わせていく。リンゴンベリーは加熱せずともジャムを作ることができる…と言われるが、いわゆる"ジャム"程のとろみはつかないというのが正直なところ。

下拵え3:付け合わせのじゃがいも

  • 鍋に水をたっぷりと注ぎ、じゃがいもを皮ごと入れて火にかける。*【本調理】のミートボールの完成のタイミングに合わせると良い。

本調理

  • フライパンにバター20gを加え、焦げないように気をつけて溶かす。*ミートボールから脂がたっぷりと出るので初めから油をたっぷりと注ぐ必要はない。
  • バターがしっかりと溶けたら、ミートボールを一つ一つフライパンにおいていく。中まで火が通るように強火は避けじっくりと焼いていく。
  • 焼き色が付いてきたら、一つ一つ丁寧にひっくり返して裏面も焼いていく。
  • 全体に満遍なく香ばしい焼き色がつけば焼き上がり。ミートボールは別の容器に移しておく。
  • この辺りでじゃがいもを火からおろしてさっと冷水に取る。火傷しないように気をつけてじゃがいもの皮をむく。
  • じゃがいもを鍋に戻し、バター10gと塩適量とともにマッシュする。*じゃがいもの余熱でバターを溶かす。
  • 一方、ミートボールを揚げ炒めたフライパン(洗わずに)にバターを溶かし、小麦粉を炒めて、生クリームを注ぐ(ホワイトソースの要領で)。さらにマスタードを入れ、ウスターソースを隠し味として加え、味を見て足りないようなら塩で調整する。
  • ソースが温まったらミートボールをフライパンに戻し、軽く煮詰める。最後にパセリを散らす。
  • マッシュポテトをたっぷりと盛ったお皿に、ミートボールをソースごと盛り付ける。最後にリンゴンベリージャムを添えれば完成。

Notes

オールスパイスをしっかりと使うとスウェーデンらしさが強まります。
好みでミートボールのつなぎとして卵をいれても良いです。
Keyword ひき肉料理, ミートボール, 生クリーム

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